100年続く家
歴史を感じる築95年の日本家屋は、能楽師笛方の稽古場です。
古いものの良さは残しながら、フルリノベーションをしました。
お施主様と設計の瀬野和広氏にご協力いただき、動画を撮影しました。
この家で生まれ育ったお施主様の生の声が撮影されています。
ここで生まれ育ったお施主様
「この家が建った頃は、周りには何もなく森の中に建っていたと父から聞いていました。
アナグマが侵入してきたり、天井裏にネズミやハクビシンがいて、すごかったですよ。」
棟木には曾おじいちゃんの名が
「古くからあるこの家で。。。
上(棟木=むなぎ)を見ると、曾おじいちゃんの名前が出てきてびっくりしましたね。」
そう仰られているように、棟木には、「大正十五年」と、当時の棟梁の名が記されています。これは、今回の改修の際に天井をはがした際にあらわれたものでした。
当初、天井を張り替える予定でしたが、奥様から「これは絶対に残したい」と相談があり、このまま残すことにしました。
時代を超えて、当時の人の想いが伝わるようです。

「だんだんできてくるのをずっと見てきたのですが、こんなふうにすごい家になって・・・びっくりしています」
お引渡しの日のミニライブ
能楽師であるお施主様が演奏を披露してくだり、 日本家屋・そして日本の伝統芸能の素晴らしさを感じずにはいられません。


明友さんのファンで…
お施主様との出会いは、もう7年も前のこと。構造見学会にご来場いただいたのがきっかけでした。
数年のおつきあいの中で、ある時、奥様がお友達に「明友さんのファンで・・・」と私たちを紹介してくださったのです。
とても嬉しく、ありがたい言葉でした。

後日、住まい心地を伺いました
先日、社長がお家に伺ったところ
「実際に稽古場として使っていますが、音の響きがよくて、スタジオにいかなくても済んでしまうほど」と仰っていました。
ご主人は車が好きで、社長の池田とは、車の話をよくされているようです。
「以前は冬は寒くて、ストーブに近づいて稽古してましたが、今はあったかくて本当に快適です。」
と、仰ってくださいました。
家が建ってから約100年。ここから100年先まで、お付き合いのほどお願い申し上げます。