築94年になる日本家屋の改修工事を行っています。
「リノベーション」というより「改修」と言ったほうがしっくりきます。
携わってくれた職人さんから、古いこのお家についての概要とすばらしさを、お手紙という形でいただきました。
大正十五年一月二十二日。想いが今へ

大正15年一月二十二日。その日の想いが、今に伝わってきます。
棟木(むなぎ)には、棟梁の署名と、施主様の名前も記されています。

天井裏から昔の姿が見える
梁や欄間が見事 漆喰の天井が美しい
(手紙より)
この建物は大正15年(昭和元年)、西暦1926年に建築し今年で94年になります。
なお、この建物はこれまでに一部の増築が今回の内部解体で確認されております。
今回の改築工事では、既存の柱や丸太梁の骨組みと白の漆喰天井、棟梁の署名や欄間、「もや」や「小屋づか」、天井の「さお縁」などをそのまま残しております。

性能は現代の技術を使って
(手紙より)
また、断熱効果を高めるために外壁は吹き付けによる外断熱、屋根裏及び床下には二重の断熱材を施しております。
外壁は内部の調和と「木」そのものの素材を協調させるために「羽目板張り」でまとめ、懐かしい昭和の外観をイメージしております。
この先数十年は長生きができそうです
この建物の改築は人間に例えると、100歳近い高齢者の悪い箇所を取り除き再生させて、日本家屋の良さ の息を吹き替えさせた感じではないでしょうか。
これでこの建物は、この先数十年は長生きができそうです。
私自身、この仕事で大変な部分もありましたが、携われ達成できたことが一番の喜びでもありました。
11/22・23 完成見学会を開催します
https://www.meiyu-k.co.jp/7149.html